Discover 江戸旧蹟を歩く
 
 清土鬼子母神堂(鬼子母尊神出現所)


○清土鬼子母神堂 文京区目白台2-14-9

 清土(せいと)は旧地名です。
 不忍通りに面して参道があり、参道の坂を下ると
 「鬼子母尊神出現所」「大正十三年九月」と刻まれた石標があります。関東大震災の翌年です。

    

     

<イチョウ/ムクの木>

 大きなイチョウの木とムクの木が目立ちます。

    

<百度石>

 門を入ってすぐ右手に「百度石」
 昭和五年と刻まれています。

   

<道標>

 「是ノ右 ミのぶ山ひながた七面堂 きしも神出現所 道」と刻されています。
 「文政六年(1823)」
 「當村清土 構中再建之」

   

<清土鬼子母神参道整備の碑>

  

<小堂>

    

<水盤と井戸>

  

<歌碑>

 「安政の名のみ残りてうつし絵の花に香もなく鳥に音もなし」

  

<歌碑>

 明治28年5月の歌碑。

   

<題目塔>

  

<奉誦自我偈一千部成就供養塔>

  

<星の井>

 星の井(星の清水)は形が三角形の井戸です。

     

<芭蕉句碑(涼月塚)>

 井戸の脇に芭蕉の句と言われている碑があります。
 「此道に出て凉しさよ松の月」
 文化9(1812)年9月建立。

  

<天明四年の石祠>

 石祠の中は、頭がもげている像が祀られています。

   

<清土鬼子母神 吉祥天像>

    

<鬼子母神堂>

 拝殿と本殿覆屋を連結し、本殿覆屋は、石蔵造りとなっています。
 精緻な彫刻が施されています。
 賽銭箱にはザクロが刻まれています。

     

     

     

「江戸名所図会 清土 星の清水」

 三角形の井戸が描かれています。
 水流は弦巻川で、現在は暗渠となり、弦巻通りとなっています。

「雑司ヶ谷鬼子母神出現所」(本文)
「本浄寺より南にあり 此地を清土といふ 蒼林の中に小社あり 則雑司ケ谷鬼子母神出現の地にして同じ神を鎮れり 社前にあるところの井泉を星の清水と号く 往古鬼子母神出現の頃此井に星の影を顕現せしことありしゆゑに名づくるといへり その井桁の形三稜なるゆゑに土俗三角井とも字せり」

   

「江戸切絵図」

 鬼子母神が描かれているのは当然として、「鬼子母神出ゲン井A」とこちらも記載されています。
 ご丁寧にも、井戸の三角の形も記しています。

  

<釜伏せの井戸> 文京区目白台2-17

 弦巻通りからの裏参道を進むと左の小道の先に釜が被せられた井戸から水が湧いています。

    


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