垳川は、古綾瀬川を締め切った川で、西端は綾瀬川、東端は中川にそれぞれ接し、中間で葛西用水と交差します。
綾瀬川、中川とは遮断され、「垳」「小溜井」と称されていました。
神明六木遊歩道は、垳川沿いに続く足立区側の遊歩道です。
武蔵野の路の舎人コースになっています。
<足立区小溜井排水場> 足立区神明1-12-6
綾瀬川を締め切った場所で、ここから垳川(古綾瀬川)沿いに遊歩道が始まります。
垳川の水質改善のため、綾瀬川からの導水が行われています。
階段状の施設から水が落とされているのは酸素を取り込む装置です。
<神明六木遊歩道入口>
神明六木遊歩道入口に、案内板「武蔵野の路(舎人コース)」と遊歩道案内図があります。
<方向案内板/距離標> けやき広場入口
「綾瀬川から 70m 中川から 2110m」
トータルで、2,180mです。
<遊歩道案内図> むくの木広場手前
<方向案内板/距離標> むくの木広場入口
「綾瀬川460m 平成泉橋・泉の広場(トイレ)240m
むくの木広場(トイレ)」
「綾瀬川から460m 中川から1720m」
平成6(1994)年に架けられた人道橋です。
平成7(1995)年に、国土交通省「手づくり郷土賞」を受賞しています。
欄干にはカワセミがいます。
橋上には、足立区の花「チューリップ」の石板がはめられています。
水処理施設がありますが、故障との掲示でした。
橋の先には「神明水の森公園(泉の広場)」があります。
平成泉橋から上流 平成泉橋から下流
<遊歩道>
遊歩道は森の中を進みます。
<神明水の森公園(石の広場)入口>
石の広場入口 石の広場横遊歩道 垳川上流 垳川下流
<方向案内板/距離標> 風車広場入口
「平成泉橋・泉の広場(トイレ)460m 虹の広場(トイレ)270m
風車広場(トイレ)」
「綾瀬川から1160m 中川から1020m」
<小溜井引入水門橋> 足立区神明3丁目・六木3丁目〜埼玉県八潮市垳
葛西用水との交差にある小溜井引入水門の脇の橋です。
<小溜井引入水門>
<小溜井引入口圦> 足立区郷土博物館
足立区立郷土博物館に、小溜井引入口圦(画像上)が保存されています。
<葛西第一水門>
葛西用水は垳川に交差し、葛西第一水門から下流に流れていきます。
<ふれあい桜橋> 足立区六木3丁目〜埼玉県八潮市
垳川に架かる「ふれあい桜橋」は、つくばエクスプレス八潮駅が開業した平成17(2005)年に開通しました。
<方向案内板/距離標> 虹の広場入口
「風車広場(トイレ)270m 水車広場(トイレ)600m
葛西用水親水水路 50m」
「綾瀬川から1430m 中川から750m」
<方向案内板/距離標> 水車広場入口
「虹の広場(トイレ)600m 中川 150m
水車広場」
「綾瀬川から2030m 中川から150m」
<垳川排水機場> 埼玉県八潮市垳255
垳川の終端です。
<神明六木遊歩道入口> 足立区六木3丁目
案内板「武蔵野の路(舎人コース)」があります。
現状とは異なりますが、開設当時の様子がわかります。
(案内板)
「武蔵野の路 舎人コース
六木水の森公園(水車広場)
垳川からくみ上げた水が、大きな水車を回して、水音を響かせています。
らせん塔を水が流れ落ちる噴水や、踏んで回せる水車など、水との遊びが楽しめます。
神明水の森公園(風車広場)
垳川からくみ上げた水を利用した池があり、水生植物が水面をおおっています。
実のなる木や、水を求めてくる野鳥、赤トンボなどの姿を見かけることもあります。
平成泉橋
足立区と八潮市を結ぶ平成泉橋は、桁川の水をきれいにする仕掛けがあります。
くみ上げられた水が、隣接する泉の広場の地下に設置された水処理施設で浄化され、橋から滝となって流れ落ちます。」
(案内板)
「武蔵野の路
武蔵野の路は、各地域の自然?歴史・文化にふれながら、東京を周回する全長270kmの散策路です。
東京湾を望む海の路や、河川沿いに延びる川の路、緑地や湖を巡る森の路、首都圏自然遊歩道につながる山の路など、それぞれ特色のある21のゴースが用意してあります。
これらの路を徒歩や自転車でたどりながら私たちのまち東京の大きさや、変化に富んだ四季の豊かさ、歴史や文化の奥行の深さにふれてください。」
花畑川(花畑運河)は昭和6(1931)年、綾瀬川と中川を結ぶ運河として開削されました。
水質保持のため綾瀬川との花畑水門は閉じられています。
中川との間には六ツ木水門が設けられています。
花畑川は、葛西用水親水水路及び中居堀親水水路の水源となっています。
<花畑水門> 足立区神明1-14-1
<月見橋> 足立区神明〜南神明
月見橋南詰(足立区神明)
「神明美化グループ」(遠田明子代表)による整備です。
花畑川から中居堀親水水路に取水しています。
雪見橋〜富士見歩道橋で花畑川環境整備事業の工事が進捗中です(令和6年10月31日まで)。
「工事現場で見つかった生き物」の掲示があり、外来種も多いのですが「ニホンウナギ」の掲示もありちょっと驚きました。
橋上に「工事現場で見つかった生き物」の掲示があります。
交通量が多い、葛西用水桜通りが通っている桜木橋です。
<花畑川環境整備事業>
桜木橋の袂に、「花畑川環境整備事業」の掲示があります。
事業期間:令和3年から10年程度
(説明板)
「魅力あふれる花畑川に生まれ変わります」
花畑川は、昭和6年に中川と綾瀬川を結び船の往来を便利にする運河として開削整備されました。現在は、その役割を終え、地域の皆様からは区民のいこいの場としての整備を望まれております。
平成12年に結成した「花畑川を考える会」では、安全で快適な水辺環境の実現のため、下の通り整備方針を定めました。
く整備方針>
@身近な自然としての河川
A暮らしの中の河川
Bコミュニティの核としての河川
今後は上記に基づき、整備を進めて参ります。」
花畑川から葛西用水親水水路に取水しています。
中川に面した「六ツ木水門」は常時開いています。
中川の水位が高くなると閉まります。
現在は花畑川環境整備事業の工事が進捗中のため、常時閉まっています。
車道の花見橋です。
花見人道橋です。
中川対岸に新大場川水門が見えます。
葛西用水親水水路は、埼玉県境から葛飾区境まで3.5km、足立区が設置した親水水路で、平成4(1992)年に全線完成しました。
<葛西用水の歴史 足立区> 足立区六木3-38
葛西用水は、万治3(1660)年に、郡代・伊奈忠克によって開発された用水路です。
(説明板)
「葛西用水の歴史
葛西用水は万治三年(1660年)に、郡代伊奈忠克によって開発され、古利根川及び元荒川の水脈を利用し、武蔵東部の荒野を潤す一大用水路として、数回の開削と度々の改修構築を経て作られたものです。
水路としては都県境から葛飾区との境まで幅員約7m、長さ3.6kmに及ぶ、足立区内最大の水路です。
歴史上、農業用水として使用され、最近までは開渠の水路空間として残されていました。
その後下水道の普及に伴い、水質も改善され、コイやフナなどの生息する親水水路としてよみがえり、今ではつりを始めとした区民の憩いの広場として親しまれています。」
足立区」
<葛西第一水門> 足立区六木3-38
葛西用水は垳川に交差し、葛西第一水門から下流に足立区内へ流れていきます。
<いずみ橋> 足立区六木3-38
水門から最初の橋で人道橋です。
<生態ゾーン> 足立区六木3-38
生態ゾーンでは用水の水面近くまで下りることができます。
「この親水水路の石積みは次のようになっています。」
<上之橋> 足立区六木3-38
いずみ橋の次に架かる車道橋「上之橋」です。
<ちびっこ橋> 足立区六木4-3
ちびっこ橋を渡ると、モニュメント。トイレもあります。
花畑川からの導水でしょう。
<六木中央公園> 足立区六木3-34-1
葛西用水桜通沿いにある通称「カッパ公園」です。
公園と歩道の仕切りに、河童が5体並んでいます。
歩道との仕切りに河童。
河童の水飲み場。頭の皿が蛇口、甲羅にも蛇口。
水遊び場のじゃぶじゃぶ池にも河童が描かれています。
キュウリとカボチャがあります。カッパはカボチャも好物?
葛西用水は伏越しで花畑川の地下を渡っています。
しばらく水はありません。
○噴水 足立区佐野2-43
噴水に水はありません。
こちらで記載済です。無料公開日の設定が多々あります。
カッパが亀の上でしゃがみ鯰を抱えています。
塔の高さは26メートル。塔の中ほどまで階段で登ることができます。
「葛西用水親水水路の完成を記念して作られたシンボルタワーで、21世紀に向けた聖火をイメージとしている」(説明板より抜粋)
(説明板)
「銀河の塔
この塔は葛西用水親水水路の完成を記念して作られたシンボルタワーです。
21世紀に向けての「聖火」をイメージしたものですが、夜になると上部に散りばめられた光ファイバーとライトアップにより美しく浮かび上がるところから「銀河の塔」の愛称名が付けられました。
21世紀への灯火の塔 平成4年7月完成 足立区」
環七大谷田陸橋の南に「八ケ村落し親水緑道 東淵江小」案内表示が出ています。
左に曲がると、その先で「八か村落し親水緑道」が葛西親水用水としばらく平行しています。
葛西用水親水水路に隣接し、親水水路の水が公園内の大きな池に引き込まれています。
<花園の天女 北田吉正作>
葛西用水親水水路と八か村落し親水緑道の交差点は、かつて大谷田村碇耕地の地だったため、
橋名「碇伏越橋」に碇という土地の名が残っています。
また、水路の交差は、伏越であったことも橋名からうかがえます。
水車は回っていません。
古隅田川と「葛西用水・曳舟川水路跡」が交差するのが北三谷橋。
在原業平が都鳥の歌を詠んだのは、この辺りではないかとのこと。
北三谷橋から先は親水水路はなくなります。水流は暗渠で古隅田川に流れているようです。
北三谷橋から200mほど南進すると「敬礼両さん像」があります。