出羽三山信仰
【足立区】東部(その1)
○ 月山 湯殿山
羽黒山 大権現 路傍(足立)
○ 羽黒山 湯殿山
月山 西國 秩父 坂東 路傍(足立)
○ 月山 羽黒山
湯殿山 金華山 西之宮稲荷神社(足立)
○ 月山 羽黒山 湯殿山 三所大権現
萬福寺(竹の塚)
○ 月山 湯殿山
羽黒山 坂東 西國 秩父 路傍(神明)
○ 月山 湯殿山 羽黒山
三所権現 辰沼稲荷神社(辰沼)
○ 三山講中奉納狛犬 大鷲神社(花畑)
「月山湯殿山羽黒山大権現」碑です。
天保6(1835)年建立。先達大乗院と刻まれています。
渕の宮氷川神社の手水舎にも、「先達大乗院」と刻まれていました。
大乗院は出羽三山に深くかかわっていたのでしょう。
西之宮稲荷神社から、梵天棹奉納地で、梵天が奉納されています。
祠の中には足立区有形民俗文化財の庚申塔(安永九年銘(1780))と、庚申塔がもう1基あります。
横に「庚申塚修復記念」の石板があります。
一番右手は故人の供養塔。文久3(1863)年。
植木が多く置かれています、水やりのペットボトルも多く置かれています。
<庚申塚/庚申塔/出羽三山巡礼供養塔/庚申塚修復記念>
「庚申塚」(文久2(1862)年)、「庚申塔」(寛政8(1796)年)、「出羽三山巡礼供養塔」、
「庚申塚修復記念」(昭和55年1月)の石塔があります。
庚申塚修復記念の碑には、昭和55年庚申1月とあり、近くの庚申塚の修復は昭和55年12月で、
同じ年に修復されています。
<出羽三山巡礼碑>
出羽三山巡礼碑は、文字がかなり摩滅しています。
右「羽黒山 湯殿山 月山」
左「西國 秩父 坂東」
文字がどうにか読みとれます。
出羽三山信仰にかかる梵天祭りが続いています。
<富士塚「五反野富士」>
西之宮稲荷神社境内の東側に「浅間神社」があり富士塚に出羽三山碑が3基あります。
柵があり施錠されているので外から拝みます。
<月山 羽黒山 湯殿山 碑>
・大正9年8月 月山 羽黒山 湯殿山 金華山
・昭和14年8月 月山 羽黒山 湯殿山 金華山
・昭和61年7月 羽黒山 月山 湯殿山
日光山(二荒山)の碑も複数見られます。
<弘法大師道道標/出羽三山供養塔>
山門を入って右側、植栽に隠れて石標があります。
天保5(1834)年銘の弘法大師道道標で、出羽三山供養塔を兼ねています。
(正面)「弘法大師道」
(左側面)「月山 湯殿山 羽黒山 三所大(以下読めず、権現と思料)」頂部に冨士講の印
冨士講が出羽三山供養塔を建てた珍しい例と思われます。
道標を兼ねた出羽三山等巡拝塔が路傍の覆屋の中にあります。
(正面)
「月山湯殿山羽黒山」
「坂東西國秩父」「一百八十八ケ所心願成就」
紀年は読み取れず。
(左側面)
「左 流山我孫子木下成田道」
(右側面)
「右 市川船橋佐倉成田道」
(台石)
足立区内では、出羽三山信仰にかかる梵天祭りが、
西之宮稲荷神社と辰宮神社で、4月8日に行われています。
<梵天>
<月山 湯殿山 羽黒山 三所権現>
辰沼稲荷神社の拝殿内には富士の絵馬が多く奉納されていますが、出羽三山の奉納板がありました。
「月山 湯殿山 羽黒山 三所権現 」と
「東叡山御支配 先達 」の文字が見えます。
<庚申塔>
元禄12(1699)年に建てられた青面金剛像の庚申塔があります。
<手水舎>
狛犬はいませんが、手水鉢に狛犬が刻まれています。
<力石>
力士連中奉納の力石。
<拝殿>
<奉納絵馬>
<三山講中奉納の狛犬>
狛犬の奉納者は三山講中です。
奉納「壬文化九歳 申正月酉ノ日」奉納にあたって「酉」にこだわっています。
三山(月山・湯殿山・羽黒山)講中の奉納の石碑はよく見るところですが、狛犬の台座は初めて見ました。